精油の取り出し方

 精油は植物の体の中で作られ油嚢という小さな袋状の油分に貯められています。ただし、油嚢がたくさん集まっている部位は花や果実など植物によっても違い、熱に弱い、香りが飛びやすいなど精油の性質も違います。
それぞれ特徴によって主に3つの方法が使い分けられます。

水蒸気蒸留法 水蒸気蒸留法
 蒸留釜に入れた植物を吹き込むと精油だけが蒸気に混じって取り出せます。この蒸気を冷却して液体に戻し、水分と精油に分離するという方法で多くの精油がこのやり方で抽出されています。

 圧搾法
 オレンジ、レモン、ベルガモットなど果皮に含まれる柑橘系精油専門の方法で皮を遠心分離機などで搾って精油を取り出します。

 有機溶剤抽出法
 蒸留釜に入れた植物を吹き込むと精油だけが蒸気に混じって取り出せます。この蒸気を冷却して液体に戻し、水分と精油に分離するという方法で多くの精油がこのやり方で抽出されています。

香りには深い理由がある

 香りの正体は植物がその体内で作り出している精油から出るわけです。植物が精油を作る理由として次のようなことが挙げられます。

 誘引効果
 自力で移動できない植物は、受粉したり種子を遠くへ運ぶために昆虫や動物の助けを借りなければならず、そのため色々な工夫を凝らしています。
美しい花を咲かせる、おいしい木の実をつけるなど香りもその一つを考えられています。
いい香りで鳥や昆虫を誘っているのです。

 忌避効果
 刺をとはつけたり、毒をもったりするのと同じように、害虫や害鳥、害獣の嫌がるにおいを出せば自分の身を守ることができます。これも植物が精油を作る目的のひとつです。
人にとっての芳香が、虫や鳥にもいい香りであるとは限りません。また、精油に殺菌や消毒の作用をもつものが多いのも細菌やカビから身を守るためだと思われます。

 発芽抑制効果
 これは自分とは種類の違う植物の発芽を抑える働きです。これら以外にも植物が精油を作る理由はいくつかあるようですが、いずれにしても植物が自分や自分の種の生存のために精油を作り出しているのは間違いありません。
その有用性の一部を人のために使わせてもらうのがアロマテラピーです。

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